電動歯ブラシは1960年代から存在する、非常に歴史ある口腔清掃用具です。両者を比較した臨床研究の多くでは、基本的に『どちらの歯ブラシでも差がない』という結論に至っています。つまり、磨けるのであればどちらでもよい、ということになります。
しかし、いくつかの研究では、『わずかに電動歯ブラシの方がプラーク除去や歯肉炎の改善に優れている』という結果が示されています。
また、歯肉退縮量を電動歯ブラシと手用歯ブラシで比較したところ、両歯ブラシで差はないことが明らかになっています。
これらのことから、エビデンス的には、『電動歯ブラシは手用歯ブラシと同等、もしくはそれ以上に歯周組織の健康の維持に有効である』
と考えることができます。
手用歯ブラシと電動歯ブラシ⇒どちらでも良いが、わずかに電動歯ブラシの方が有効!
注意
手用歯ブラシと電動歯ブラシでは動かし方が異なるため、電動歯ブラシはの導入にあたっては
使い方の指導が必要です。
電動歯ブラシは、ゆっくりと1歯ずつ歯面に毛先を軽く当てながら磨きます。
手用歯ブラシで強く圧をかけた大きく動かして磨く癖が矯正できない方は電動歯ブラシに変えることもお勧めです。