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P.g菌って何が悪いの🤔💭❔

P.g菌が歯周病の大将

口腔内には数百種類に及ぶ細菌がいるといわれますが、その大半は悪さをしません。つまり、何種類かの特定の細菌が

歯周病を引き起こしてるというわけです。代表的な歯周病原性細菌が、ポルフィロモナス・ジンジバリス(P.g菌)です。

この菌は糖類を代謝できないので、生育にはもっぱらタンパク質やアミノ酸を要求します。それらを代謝した際に生じる

有機酸などが悪臭を示し、歯周病の患者さん特有の口臭の一原因となります。

BOP(出血)があればP.g菌がいる

歯周病を診断するためには、細い針状の器具(プローブ)を歯と歯肉の間「傷」に差し込みます。その際、出血があるということは、血液に

含まれる鉄分を栄養にして一気に数を増やす特徴をもつP.g菌がたくさんいるということになります。

p.g菌の武器

p.g菌は、生体の治安部隊の主力である白血球の働きに抵抗する「ジンジパインという酵素を産生し、歯周病独特の悪臭の元を作りだします。

また、p.g菌の細胞表面にはLPS(リポ多糖)が存在し、生体の細胞に刺激を与え、白血球から炎症の引き金の分泌を引き起こします。

それにより歯周病菌と生体の戦いが激化します。

p.g菌は全身にも悪さをする

p.g菌は毛細血管内にも侵入し、ジンジパインやLPSが全身の臓器の疾患の発生や進行に悪影響を与えていると考えられています。現在分かっているだけでも、

アルツハイマー病、糖尿病、非アルコール性脂肪肝炎、肝硬変、心房細動、動脈硬化、関節リウマチの誘発に関与すると言われています。また、血管内で

血栓形成に関与し、梗塞を起こす可能性があります。つまり、炎症が進行しないように、プラークからの細菌が身体の中に入らないようにするために、

ブラッシングなどの口腔管理が重要になるわけです。

 

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